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事例 Case Study

競合に勝つクリエイティブ戦略!
カタログ経由の売上アップ事例

CLIENT:ウィッグメーカー

B&D(旧名:インターコネクト)の事例 CLIENT:ウィッグメーカー

商品カタログ、会社案内冊子、採用パンフレットなどの制作では、ターゲット層のニーズや市場環境を深く理解し、効果的にメッセージを伝えることが重要です。ここでは、顧客インタビューをもとにしたコンセプト設計や、グループインタビューによるクリエイティブ評価調査を活用したカタログ制作の事例をご紹介します。がん治療による脱毛時に着用する医療用ウィッグ。購入検討の起点は主に病院内や医師から渡されるカタログです。そのカタログ制作において、ターゲットがどのような心境でカタログを手に取り、ブランド選定を行うかを把握する必要がありました。そこでがん罹患経験のある方を対象とした定量調査、定性調査、クリエイティブ調査を実施し、がん罹患告知からウィッグ購入、完治に至るまでの各心理変容を把握し、カタログの戦略方向性・コンセプト設計を行いました。

クライアントの課題・背景について

がん治療などに伴う脱毛時に装着する医療用ウィッグの最初のターゲットとのコンタクトポイントは、主に医師から渡されるか、病院内に設置してある「医療用ウィッグカタログ」です。がん罹患者へ同時に渡される競合他社を含む複数社のウィッグカタログの中で、いかに興味喚起を促し、リードを獲得できるかがカタログのクリエイティブに求められていました。

市場環境分析、カタログの戦略方向性・クリエイティブ・コンセプト検討を行ったうえで、ターゲットとなるがん罹患 者、あるいはがん罹患経験のある方(30~70代女性)に対して下記の調査を行い、カタログの構成・デザイン・コピーライティングに反映させました。

  • 定量調査:狙うべきターゲット像の把握。
    • ヘアスタイル(ウィッグ含む)についての意識・実態を定量的に検証。
    • 「一般顧客層」「がん罹患層」の相違を把握。
    • 各層の中の年代の相違も把握しターゲット像を浮き彫りにしていく。
  • 定性調査:ターゲットに刺さるベネフィット(訴求ポイント)を抽出。
    • ウィッグの認知から購入に至るまでのカスタマージャーニーを定性的に把握。
    • その中で、どんなベネフィトがターゲットに刺さるのか、訴求ポイントを検証。
    • がんに罹患された方のウィッグに関する意識・実態を「個のストーリー」として演出できる要素を把握。
  • クリエイティブ調査:来店までのカスタマージャーニーを想定したストーリーづくり。
    • テスト用のクリエイティブ案(キャッチコピー・ビジュアル)を複数提示してABテストを実施。
    • リーフレット全体としての「手に取りやすさ」「興味喚起」「来店意向」だけでなく、リーフレット内の要素別の評価も取得し、クリエイティブをブラッシュアップするためのヒントを得る。

B&D(旧名:インターコネクト)の事例 ターゲットに「手に取って」もらい、「興味喚起」を促し、「来店意向」を高めるカタログを下記フローに則り、制作しました。

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調査の流れ

調査は下記 3ステップで推進しました。

B&D(旧名:インターコネクト)の事例 調査の流れ

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得られた成果

多角的視点からの調査を重ねたことで、「戦略」「コンセプト」「表現」の精度をブラッシュアップすることができ、期待した成果を得ることができました。

効果的なクリエイティブとは

各種商品カタログ、会社案内や採用パンフレット、冊子の制作においては、見た目の美しさだけでなく、ターゲット層のニーズや市場環境を深く理解し、メッセージを効果的に伝えることが重要です。私たちは、以下の流れと考え方に基づき、クライアントのビジョンを実現するクリエイティブなグラフィックデザインを提供しています。

狙うべきターゲット像

目標とする顧客層の定義

グラフィックデザインの成功は、まず目標とする顧客層を明確に定義することから始まります。私たちは、クライアントの商品やサービスの特性、企業のブランドイメージ、ビジネスの目的を考慮しながら、具体的なターゲット層を特定します。

ペルソナの作成

ターゲット層を具体的にイメージするために、ペルソナを作成します。ペルソナは、架空の顧客像を詳細に描いたもので、名前、年齢、職業、ライフスタイル、購買行動などを含みます。これにより、具体的な顧客像を共有しやすくなり、全員が同じ方向性でデザインを進めることができます。

ターゲットに刺さるベネフィットの抽出

訴求ポイントの特定

ターゲット層にとってのベネフィットを明確にすることは、効果的なデザインの鍵です。商品の特徴だけでなく、その特徴が顧客にどのような利益をもたらすかを特定します。

グループインタビューによる顧客ニーズの把握

ターゲット層のベネフィットを深く理解するために、グループインタビューを実施することもあります。これは、ターゲット層に属する複数の人々を集めて意見を聞く方法です。これにより、顧客がどのような点に価値を感じるか、どのような改善点があるかを直接把握できます。インタビューの結果を基に、訴求ポイントを具体化し、顧客ニーズに応えるデザインを考案します。

カスタマージャーニーを想定したストーリーづくり

カスタマージャーニーとは、顧客が商品やサービスに出会い、購入に至るまでの一連のプロセスを指します。このプロセスをマッピングすることで、どの段階でどのような情報が必要か、どのようなデザインが効果的かを明確にします。

効果的なカタログやパンフレットには、顧客の関心を引き付けるストーリーが不可欠です。商品の特徴やブランドの価値を物語形式で伝えることで、顧客に商品の魅力をより深く伝えることができます。

市場環境の把握

競合分析

市場環境を把握するためには、競合分析が不可欠です。競合他社のカタログやパンフレットを調査し、そのデザインや訴求ポイントを分析します。これにより、自社のデザインが競合他社との差別化を図るための基準を設定できます。

トレンドの調査

また、市場のトレンドを把握することも重要です。最新のデザイントレンドや消費者の嗜好を調査し、それをカタログやパンフレットのデザインに反映させます。

ブランドメッセージ、訴求ポイント、オファー戦略

ブランドメッセージの設定

 

メッセージは、企業の価値観やビジョンを顧客に伝える重要な要素です。カタログやパンフレットにおいても、統一されたブランドメッセージを設定し、全体のクリエイティブに一貫性を持たせます。

訴求ポイントの整理

 

前述の訴求ポイントを整理し、どのポイントをどのように伝えるかを計画します。商品の特徴を強調するページと、顧客の声や事例を紹介するページを組み合わせることで、商品の魅力を多角的に伝えることができます。

オファー戦略の立案

 

オファー戦略とは、顧客に対して具体的なアクションを促すための戦略です。カタログやパンフレットには、限定オファーや特典を盛り込み、顧客の購買意欲を高めます。

クリエイティブコンセプトの策定

コンセプトの方向性決定

 

クリエイティブコンセプトは、全体の方向性を決定する重要なステップです。ブランドメッセージやターゲット層の特性を基に、どのようなトーンやマナーでクリエイティブを進めるかを決定します。

デザイン案の作成

 

コンセプトに基づいて、具体的なデザイン案を作成します。この段階では、複数のデザイン案を用意し、社内や関係者とのフィードバックを通じて最適なデザインを選定します。デザイン案には、レイアウト、カラースキーム、フォント、画像などの具体的な要素を盛り込み、全体のビジュアルを視覚化します。

グループインタビューによるクリエイティブ評価調査

デザイン案をさらにブラッシュアップするためには、ターゲット層を対象としたグループインタビューが有効です。インタビューでは、デザイン案に対する率直な意見を集め、改善点を把握します。インタビューは、検証したい仮説にもとづいて質問内容や進行方法を事前に計画し、対面またはオンラインで実施します。

グループインタビューで得られたクリエイティブ評価やフィードバックをもとに、デザイン案を修正・改善します。顧客の意見を反映することで、よりターゲット層に響くデザインが完成します。

一貫したプロセスで効果的なクリエイティブを提供

ターゲット層の特定からデザインの具体的な作業プロセスまで、一貫した流れで効果的なデザインを提供しています。お客様のビジョンを実現し、魅力的なカタログやパンフレットを作成するために、企画、デザイン、ライティング、写真撮影、DTP、校正、ディレクターなど様々なスタッフが連携して最高のクリエイティブを創り上げています。カタログや各種パンフレットの制作について、アイデアの提案から実現まで、専門スタッフが全力でサポートいたしますので、どんなご要望でもお気軽にご相談ください。

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