ファンマーケティング成功事例
ブランドコミュニティサイトでブランド価値強化と
LTV向上による持続可能なビジネス基盤を実現
CLIENT:調理器メーカー
調理器ブランドのブランディング活動とマーケティング活動において、これまではユーザー(顧客)との接点がなく、本音を聞く機会がほとんどありませんでした。商品を愛用してくれている顧客のインサイトを知らないままでは中長期的なブランド価値向上の戦略を立てることができないという課題を抱えていました。
【提案・施策】
ユーザーから信頼され、共有される
ブランドとなるためのコミュニティサイト
顧客との長期的なコミュニケーションを実現するために、ユーザーとともにブランドの価値を高めていくことのできるブランドコミュニティサイト戦略が有効と考え、戦略の立案から構築・運用の領域を担当しました。
- 顕在化できていなかったユーザーの発見~組織化。
- 自発的に他者にブランドを推奨してくれる高ロイヤルティ会員の育成。
ブランド理解、商品理解からファン化につなげるブランド体験の場として、ブランドコミュニティサイトを展開し、ユーザーと企業、またはユーザー同士が楽しみながら語りあえる場をつくりました。
また、サイト上でのアクティビティの高いユーザーだけを対象とした企画を実施するなど、ブランドの魅力を周囲に推奨してくれる“ブランドの伝道者”ともいえるユーザーの発見・育成を図りました。
高ロイヤルティ会員から他者への推奨を促すためSNS連携の仕組みも設置。ユーザーの持つSNS(Facebook、Twitter、mixi)上のソーシャルグラフを活用した新規ユーザー開拓も行っています。
ユーザーの声を活かしたコンテンツ展開。ユーザーとともに成長するサイトを目指して
ユーザーとともにコンテンツ開発を行う共同企画が反響を呼び、100名以上の会員が積極的に参加。この施策をきっかけに会員同士の対話も活性化しました。さらに参加者のソーシャルグラフ上への拡散から、コンバージョン数(新規入会)が通常期に比べ 400% 超と大幅に増加しました。会員のアクティビティ向上だけでなく新規会員の開拓施策を順次追加し、ユーザーとともに成長するコミュニティサイトとして運営が続いています。
ブランドコミュニティの力:ファンマーケティング成功のポイント
ファンマーケティングとは、ブランドや商品・サービスのファンを中心に据えて、彼らとの深い関係を築きながらブランドや商品・サービスをともに成長させていく「共創」の概念にもとづいたマーケティング手法です。
ファンマーケティングにおいてブランドコミュニティは、ファンが集まり、ブランドに対する共感や支持を深めるためのプラットフォームの役割を果たします。ブランドコミュニティサイトを通じて、企業はファンとの直接的なコミュニケーションを継続しながらフィードバックを得ることができるため、商品やサービスを改善し成長させることができます。
また、ファン同士が交流し、情報を共有することで、ブランドに対するロイヤルティが一層高まります。企業側のメリットとファンのベネフィットを実現できるブランドコミュニティを構築し、運営し続けることがファンマーケティング成功のポイントと言えます。
ブランドコミュニティサイトを活用したファンマーケティングのメリット
中長期的な売上や利益の増大
ブランドコミュニティサイトは、顧客・ファンとのつながりを深める場として機能し、継続的なエンゲージメントを促します。これにより、顧客のブランドロイヤルティを高め、リピート購入やクロスセルの機会が増加します。
また、コミュニティ内でのポジティブな口コミや推奨が他のユーザーに影響を与え、新たな購入を促すことで、中長期的な売上と利益の増大につながります。
新規顧客を獲得するコストの削減
ブランドコミュニティのメンバーは、自らがブランドの「アンバサダー」となり、SNSや口コミを通じて自然な形でブランドの魅力を発信します。これにより、従来の広告に頼らない形で新規顧客を獲得することが可能です。
新規顧客が既存顧客の紹介やコミュニティの影響でブランドに接触することで、広告やプロモーション費用を抑えつつ、効果的に顧客獲得を進めることができます。
商品・サービスへのフィードバックの獲得
ブランドコミュニティは、顧客が直接フィードバックを提供する場としても機能します。ユーザーの声を迅速に集め、商品開発やサービス改善に役立てることができます。
収集した顧客のニーズを自社商品の改良や新商品の開発に反映することで、ブランドは強化され競争力が生まれます。また、顧客にとっても自身の意見が反映されることで、ブランドへの信頼感や共感が強化されます。
ファンマーケティングの新時代 ~SNSの普及とコロナ禍による加速
ファンマーケティングの重要性は、近年ますます高まっています。特に、コロナ禍により多くの人々が自宅で過ごす時間が増えたことで、オンラインでのコミュニケーションが主流となりました。この状況下で、ブランドはファンとの関係を強化するために、デジタルを活用したマーケティング戦略を積極的に取り入れる必要があります。従来の対面型のマーケティング活動だけでなく、オンライン上でのファンとのエンゲージメントが非常に重要な時代となりました。この状況において企業は、ブランドコミュニティサイトやSNSを活用することにより、ファンとの継続的な接点を持ち、リアルタイムにファンのニーズや意見を把握し対応できるファンマーケティング戦略に取り組むことが重要となります。
さらに、SNSの普及によりファンマーケティングは一層重要性を増しています。SNSは、ブランドとファンが双方向でコミュニケーションを図るための強力なツールであり、情報の拡散力も非常に高いメディアです。ファンがSNS上でブランドについて発信することで、その影響力は爆発的に広がり、新たなファンの獲得にもつながります。SNSを活用したファンマーケティングでは、インフルエンサーとのコラボレーションも有効な手法になってきます。SNSマーケティング活動に伴うネガティブな課題やリスクと丁寧に向き合いながらファンとの持続的なコミュニケーションの実現を目指したいところです。
「推し活」時代のファンマーケティング
「推し活」は、若い世代を中心に広まり、いまでは小学生から老人まで年齢・世代を問わず推し活を楽しむ時代です。「推し」とは、特定のアイドルやキャラクター、ブランドなどに対して強い支持を示すことを意味し、「推し活」はその活動を指します。この現象は、ファンマーケティングにおいても重要な要素となっています。ブランドは、ターゲットが「推し」として支持したいと思うような魅力的な要素を自社のブランドや商品・サービスに付加することで、彼らの支持を獲得できるようになります。
例えば、特別なコンテンツや限定商品、イベントなどを提供することで、ファンのエンゲージメントを高め、また、SNS上でのキャンペーンやコンテストを通じて、ファンが自分の「推し」を共有し、コミュニティを拡大する機会を提供するなど、ファンマーケティング戦略に「推し活」の要素を取り入れるのも面白い試みかもしれません。
ファンマーケティング実践にあたっての戦略とタスク
- ファンの理解と細分化
ファンの嗜好や行動を分析し、セグメントごとに異なるアプローチを取ることで、よりパーソナライズされたマーケティングが可能となります。 - エンゲージメントの強化
ファンとの対話を促進するために、SNSやブランドコミュニティサイトを活用し、双方向のコミュニケーションを図ります。また、定期的なイベントやキャンペーンを実施して、ファンの関心を維持します。 - ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用
ファンが生成するコンテンツを積極的に取り入れることで、信頼性の高いマーケティングが実現します。これには、レビュー、投稿、動画などが含まれます。 - データ分析とフィードバック
ファンのフィードバックを定期的に収集し、データ分析を行うことで、マーケティング戦略の改善点を特定し、迅速に対応します。
貴社のブランド成長のために当社ができること
ブランドコミュニティサイトは、ファンマーケティングの基盤として非常に重要であり、企業がファンとの強固な関係を築くためには不可欠な要素です。コロナ禍やSNSの普及、「推し活」トレンドも追い風に、ファンマーケティングの重要性はますます増しています。ファンマーケティング、ブランドコミュニティの構築を通してブランドは持続的な成長と成功を収めることができます。
当社は、ブランドコミュニティサイトの構築やファンマーケティング戦略の実行を全面的に支援し、貴社の目標達成をお手伝いします。顧客からの共感・信頼・愛着を得るためのファンマーケティング、ブランドコミュニティ運営のお取り組みにご興味・ご質問がございましたら、ぜひお気軽に当社までお問い合わせください。
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